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2019年11月14日

’チャン・ヒョク’, 今日の私たちと‘イ・バンウォン’の溝を埋めた [イッシュ&トーク]

[TV DAILYユン・ジヘコラム 2019.11.14]

 

俳優‘チャン・ヒョク’によってまた一つの新たな太宗, イ・バンウォンが誕生した。これまで私たちの認識の中での太宗は父のイ・ソンゲと共に朝鮮を建てることに確たる功績を残したが, 高麗の忠臣チョン・モンジュから新しい国の基盤を築いたチョン・ドジョンをはじめ弟の世子まで殺害した残忍な王に過ぎなかった。もちろん彼が書いた残酷史に変更はないがチャン・ヒョクのイ・版なウォンは寂しげな眼差しで私たちに理解の余地を与えてくれと言う点で注目に値する。

JTBC ’私の国’(演出 キム・ジンウォン, 脚本 チェ・スンデ, ユン・ヒジョン)は朽ち果てた高麗にメスを入れることを目指した者たちによって新たに興った国朝鮮を主な背景にしている。メスを入れる行為には当然血の嵐が付きまとい国全体がいかに腐っていようとも血をはらんだ風が満足な正当性を獲得するのは容易ではないここで重要なのは誰が最も強い名分を持っているのかであるが, 名分と言う単語ほど政治的でまた人間的なものはない。 ‘正当な理由’を意味するが本音は結局欲しい物を必ず手にしようとする, 実現しようとする口実並びに言い訳である場合が殆どだと言えよう。

‘私の国’でチャン・ヒョクのイ・バンウォンは高麗とは異なる新たな国を建てようとする名分から父であるイ・ソンゲの代わりに, 歴史に悪名高い名を残すことを甘受して多くの民の尊敬を得ていたチョン・モンジュを殺害する。これによって内面に刻まれた罪の意識は彼をして朝鮮に向けた名分に執着させたが, 実にイ・ソンゲは冷ややかな警戒心を露わにしつつ幼い弟を世子として冊封し王后と功臣たちはまた別の名分を掲げて彼を追い落とすための激しい攻撃を加える。

父の本心を知らないわけではなかった。それにもかかわらず厳しい年月を同居同楽してきた父子の間なので, 父の愛情を願い求めたから, 敢えて信じて待ち続けた。その結果が利用されたあげくに捨てられるとは。真実を確認した凄絶な怒りは王権強化という名分を剣に変え兄弟たちと多くの功臣たちの返り血を浴びる結末を引き出し, この多くの血にまみれた絶叫を踏み台にしてイ・バンウォンはあれほど熱望した王への道を歩き出すが彼の目には父から捨てられた息子の未だに消えない傷があまりにも痛々しい。

どこまでもドラマ的想像力が加味されているということを勘案しても, この期に及べば私たちも悩んでしまう。太宗イ・バンウォンをどの視点から見るべきなのかを。そのおかげで朝鮮の安泰が築かれ, ドラマの中の彼の言葉の通り高麗と同じ轍は踏まずに済んだので彼の政治力は卓越していたと思うべきなのか。あるいは彼が犯してしまった抑圧の動機がいかに捨てられた者の悲しみから由来したものだとしても結局は欲望の産物に過ぎないので非難されてもしょうがないことなのか。

いずれにせよ太宗イ・バンウォンを巡って一度も抱いたことのない悩みである。兄弟を殺して王になった者であり世宗大王の父だという情報で終わってしまっていた歴史に関する私たちの一般的な関心を少し掘り下げて提示しているとでも言おうか。周知の通りこのような作業はとても意義深い。既存の歴史を新しく見直す視点を付与するとこによって私たち各々が実際の歴史に一歩でも近づくためのより具体的な努力を傾けるよう促すからだ。よく作られた時代劇が持ち力とでも言おうか。

一つの国の建国期はいつ見ても興味深く, その間朝鮮の始まりを描いたドラマも少なくはない。すなわち誰もが知っているありふれた物語に終始する可能性もあった。しかし‘私の国’は歴史の隅に追いやられた人々を主人公に引き立て朝鮮開国の場面をまた別の視点から描くことに成功している。その中心に立つ人物がイ・バンウォンであり, 歴史で知られなかった人物たちの細かな裏面に至るまで忠実に描いて見せた俳優チャン・ヒョクの功績を認めざるを得ない。作品の完成度はもちろん歴史と向きあう私たちの関心まで高めてくれた彼の演技力が実にありがたいばがりだ


[写真提供=セルトリオンエンタテインメント, 私の国文化専門有限会社]

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